日本化粧品と海外化粧品の違いとは?知っておきたいポイント〜Vol.3〜
日本で人気の海外コスメ。前回・前々回で日本コスメとの違い(成分や安全性など)をお伝えしました。
今回は今までのおさらい+さらに細かい部分と合わせて、「海外コスメのメリットデメリット」をお送りします。
魅力的な海外コスメですが、日本品との違いを知って自分に合ったものを選んでくださいね。
◾️香料や防腐剤にも基準がある?
化粧品の品質や安全性を考える上で「香料」や「防腐剤」の規制は重要なポイントです。
日本と海外では、肌質や気候が違うため規制が異なります。
1) 香料の規制の違い
<日本の香料規制>
・ 香料の種類や配合量が厳しく管理されている
・安全性が確認されていない香料や、刺激性が高い成分の使用は禁止
・配合量は肌に負担がかからない範囲で制限されており、香りも比較的控えめ
< 海外の香料規制:韓国>
・日本と比較して香料の使用制限は緩やかなので、香料が強いこともある。
・EUのように特定のアレルゲン香料成分の表示義務があるが、日本ほど使用制限は厳しくない。
・「無香料」と表示されていても、微量の香料が含まれていることがある。
< 海外の香料規制:アメリカ(FDA)>
・FDA(食品医薬品局)が化粧品を監督
・香料の配合量や成分に関する規制は日本ほど厳しくない
・濃度が濃い場合がある
・香料の成分表示は厳しくなく「Fragrance(フレグランス)」という表記
< 海外の香料規制:EU(欧州連合)>
・「EU化粧品規則」によりアレルギーを引き起こしやすい香料は表示義務あり
・代表的なアレルゲン指定成分は、一定濃度以上になると成分記載義務あり
日本人の肌に合うかどうかという点で言うと、日本人は欧米人に比べて肌が薄くバリア機能が弱い傾向にあるため、香料の成分や濃度によって刺激になる可能性があります。
そのため直接肌につける場合は、少量からお試しするのがおすすめです。
2) 防腐剤の規制の違い
防腐剤は化粧品の品質を保つために欠かせない成分ですが、日本と海外では使用できる種類や基準が異なります。
<日本の防腐剤規制>
・防腐剤として使用できる成分が限られており、安全性が確認されたもののみ使用が可能。
・日本で使用が認められているものも配合量は厳しく制限されている。
・ホルムアルデヒド(刺激が強い防腐剤)は日本では使用禁止。
・日本は高温多湿な環境のため、防腐剤なしでは品質が安定しにくく、最低限の防腐剤が使用されることが多い。
<海外の防腐剤規制:韓国>
・日本と同様に、防腐剤の使用基準が設定されている。
・日本より防腐剤の自由度があり、防腐剤の配合量が日本よりも多い場合がある。
・パラベンフリーをうたった製品が増えているが、代替防腐剤(フェノキシエタノールやソルビン酸など)が含まれることが多い。
・日本では禁止されている防腐剤(DMDMヒダントインなど)が一部の韓国製化粧品には含まれていることがあるため、成分表のチェックが重要。
<海外の防腐剤規制:アメリカ(FDA)>
・パラベンやホルムアルデヒド放出防腐剤(DMDMヒダントインなど)も使用可能。
・日本で使用が禁止されている成分が含まれていることもあるため、敏感肌の人は成分表示を確認した方がよい。
・オーガニックコスメの場合、防腐剤を使っていないものもある(使用期限が短く、開封後すぐに使い切る必要がある)
<海外の防腐剤規制:EU(欧州連合)>
・「EU化粧品規則」により、日本と同様に使用が制限されている防腐剤もある。
・パラベン類の使用は制限付きで認められているが、一部の種類はEUでは禁止されている。
・自然派・オーガニックコスメが多いため、防腐剤を使用しない処方のものも多いが、品質が劣化しやすいデメリットもある。
海外化粧品は、日本人の肌には刺激になる防腐剤が使用されていることがありますが、大前提、気候そのものが異なることは認識しておきましょう。
高温多湿の日本では開封後、商品の劣化が激しいため防腐剤は必須です。一方で日本人の肌はとても繊細であり、効率よく刺激性を抑えた防腐剤が欠かせません。
そのため、肌が繊細な時期や敏感肌の人は日本製の化粧品の方が刺激が少なく使用できる可能性はあります。
◾️日本人の肌目線*海外コスメのメリットデメリットまとめ
前回・前々回も含めた、海外コスメのメリットデメリットをまとめてみました。
<海外コスメのメリット>
・発色が良く、華やかなカラー展開 |
海外ではオーガニックコスメの基準が明確で、ナチュラル志向の製品が多く揃っています。一方、日本には明確な基準がないため認証マークなどはありません。
また、欧米向けのコスメはカラーバリエーションが豊富で、鮮やかで個性的な色合いが多いのが特徴的です。特にアイシャドウやリップはインパクトのあるものが多く、華やかな色を楽しめます。
海外では新しい美容成分の配合が積極的にされており、日本では未承認の成分が含まれていることもあります。そのため、新しい成分を試してみたい人にはメリットとなるでしょう。
<海外コスメのデメリット>
・日本人の肌に合わないことがある |
日本人の肌と気候が異なる外国人の肌は大きく異なります。そのため、海外製品は成分や品質の基準が異なるケースもあり、肌に合わない可能性があります。
また、海外サイトから直接購入するような「個人輸入」の場合は、日本で使用が禁止されている成分が配合されていることもあるため、自身でしっかりと成分を確認する必要があります。(日本語ラベル対応がされていないもの)
また、海外コスメはネット通販や個人輸入で手に入れやすい反面、偽物や品質管理が不十分なものが流通していることもあるため、正規販売ルートを利用することが大切です。
◾️まとめ 〜どちらを選ぶべき?〜
海外コスメには魅力がたくさんありますが「敏感肌なので刺激を減らしたい」「日本の品質基準のものを使いたい」という場合は、日本製の化粧品がおすすめです。
日本の化粧品は、単に「安全な成分を使用する」だけでなく、日本人の肌質(敏感肌・乾燥肌・混合肌など)を考慮して作られていることも大きなメリットです。
海外化粧品が良い悪いということではなく、日本の化粧品は日本の気候と肌質を考慮して作られているため、日本人が使いやすい基準になっています。
それぞれの違いを知って自分の肌質や目的に合わせて、賢く選びましょう!
〜モイスチャーバランシングマスク〜
季節の変わり目で繊細になっている肌や敏感な肌も意識して作られた、特別感たっぷりのシートマスク「モイスチャーバランシングマスク」。
\肌へのご褒美ディナー感たっぷり!ポイントはここ!/
✔︎ふわふわベッドのような心地よいシート素材
✔︎オリジナルのサイズと切り込みで、すみずみまでフィット!
✔︎あますところなく使える個包装
✔︎日本の厳しい基準をクリアした厳選成分を配合
<厳選保湿・整肌成分>
FUCOGEL®️(フコゲル)*1・コメ発酵液・ヒト型セラミド*2・ ヒト幹細胞培養液*3・ガラクトミセス*4・レチノール*5・NMN*6・ナイアシンアミド・プロテオグリカン*7・CBD*8・パンテノール・CICA*9・フラーレン・APPS*10・アルブチン |
忙しい毎日の中で頑張る女性たちへ、より幸福感のある毎日のサポートをしたいという想いを込めて開発したアイテムです。
慌ただしい毎日だからこそ「スキンケア=面倒」ではなく「スキンケア=楽しみ・幸せ・待ち遠しい」という気持ちになれるよう、使い心地に徹底的にこだわりました。
繊細な肌を心地よく包む「モイスチャーバランシングマスク」
・1ヶ月じっくり試したい!4枚入りはこちら
・まずは1枚試してみたい!1枚入りはこちら
<執筆者コメント>
海外の化粧品は大変魅力的で、パッケージの華やかさやワクワクするデザインなど、成分だけでなく心もときめかせてくれる要素があります。
どちらが優秀ということはありませんが、筆者の個人的な感想としては、日本独特の気候や肌質に合わせた商品作りがされている日本製の化粧品は長い目で見たときに安心感を持っています。
国によって化粧品に対する考え方などが異なるため、基準が違うのは当たり前であり、それぞれの個性があることも事実なので、優劣ではなく違いとして見ていただけたら嬉しいです。
今回紹介した「モイスチャーバランシングマスク」も、日本の基準において作られた日本製のアイテムで、筆者も特別な日の前に使用している頼りになるアイテムです。
・1ヶ月じっくり試したい!4枚入りはこちら
・まずは1枚試してみたい!1枚入りはこちら
〜美容を楽しみ、ワクワクする毎日を〜
執筆者:西川美佐子
*1 ビオサッカリドガムー1(保湿柔軟成分)
*2 セラミドEOP・セラミドNP・セラミドAP(全て保湿・整肌成分)
*3 ヒト脂肪細胞順化培養液エキス(保湿・整肌成分)
*4 水添レチノール(保湿・整肌成分)
*5 ガラクトミセス培養液(保湿・整肌成分)
*6 ニコチンアミドモノヌクレオチド(保湿・整肌成分)
*7 水溶性プロテオグリカン(保湿・整肌成分)
*8 カンナビジオール(保湿・整肌成分)
*9 ツボクサエキス(保湿・整肌成分)
*10 パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(保湿・整肌成分)